※ぎむきょういくがおわったひとだけよんでください。
「美味しい?」
「思ったより酸っぱいかな。」
「ふぅん?そういうもの?」
「それに、血腥い。」
「生のままなんだもの。」
「血抜きすれば、そんなことないんだろうけどね。でも、勿体無いと思わない?」
「ありがとう。・・・もう・・・無理に全部食べなくても。」
「君は、消えないから。」
「・・・そうね。だから埋めてしまえばいいわ。」
「・・・もうちょっと、食べるよ。誰にも盗られるのは厭なんだ。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・泣かないでよ、ばーか。」
愛しいひと。可愛いひと。
私は、大地に帰る。この夢の世界では、それすら定かでないのだけれど。
この墓碑しか無い世界に、並ぶかもしれない私の墓。
これではやはり、棺の中には、何も残らないかもしれない。
愛している。あなたの欠片となり、いつかはあなたになれる。
私はいつでもあなたを抱きしめることができる・・・満たされたのは私。
残像にもなれない私は、あなたのまわりを彷徨っている。
END
あとがき
■書きたかったこと
主題はアリスがかの国で死んだら?
カニバリズムはこの主題の結果選んだモチーフです。
ハトアリ、クロアリではカニバリズムの概念は・・・微妙ー
遺体は消えちゃうんですよね?
■お化けとか
お化とか要るのなら、是非お目にかかりたいものです。
永遠のエネルギーとして研究対象にします。
■表現方法
これは本当は漫画やイラストが向いています。
文章だととても陳腐ですねー。でも自戒もこめて量産。
思い浮かんだら、吐き出さないと新しい話が出にくくなる。
[24/09/2009] Faceless.